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: Re^7: ドライブブースターの動作解説
: 567
: 2021/09/16(Thu) 23:07:49
: すかんだ
:
: 567
: 2021/09/16(Thu) 23:07:49
: すかんだ
:
ぴースケさんがある程度答えて下さってる部分もありますが若干補足を。
オペアンプの帰還回路は、飽くまでも実電流としては出力端子から出てるという認識は保っておいた方が良いのです。
それが先述のような「イマジナリショートが成立しないケース」が出てきた時の解析の手助けとなってくれるでしょう。
一方で、線形変換が成立する範囲での簡易的な解析での考え方として
市販の入門書や、ネット上の入門者向けサイトには以下のような条件が書かれている事と思われます。
「理想オペアンプ」に於いては
・裸利得(オープンループゲイン)は∞である
・+-両方の入力端子に電流は流れ込まない
・+入力端子と-入力端子は等電位である(これがイマジナリショート)
・出力電圧は∞(オペアンプの電源電圧が∞という事)
・スルーレートも∞(これは今はちょっと理解できないタームかもしれませんが一応)
記述漏れが無さそうな、そしてドライブブースターで起こり得る蓋然性の高い現象の順に列挙しました。
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: Re^6: ドライブブースターの動作解説
: 566
: 2021/09/16(Thu) 13:25:18
: tots
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: 566
: 2021/09/16(Thu) 13:25:18
: tots
:
> それだと100倍増幅なら帰還抵抗が100MΩとなってしまって、まともに動作しないです。オペアンプには、入力の漏れ電流があるからです。
> あと、電流が少ない回路は外乱ノイズに弱いです。
ありがとうございます。確かに100MΩはまずそうですね・・。
それでは2倍増幅程度ではいかがでしょうか? 入力側の抵抗が500KΩ、帰還が1MΩ等です。なぜこのような質問をさせていただいているかと言いますと、単に位相反転したい場合や、低倍率で使いたい場合など、反転増幅回路を使いたいこともあるのではないかという疑問が浮かんだためです。
それともギターから受ける場合は、いったん非反転増幅でインピーダンスを下げてから反転増幅するような二段構えが現実的なのでしょうか?
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: Re^5: ドライブブースターの動作解説
: 565
: 2021/09/16(Thu) 08:22:59
: ぴースケ
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: 565
: 2021/09/16(Thu) 08:22:59
: ぴースケ
:
イマジナリショートって、入力端子+、ーの電圧は一緒になるけど、電流は流れないと言うことなので、短絡(ショート)って言葉が誤解しやすいと思います。
>・・では、反転増幅回路でも入力側の抵抗値を大きくとれば(1MΩなど)、入力インピーダンスは充分稼げるように思ってしまうのですが、それをやらないのはなぜでしょうか???
それだと100倍増幅なら帰還抵抗が100MΩとなってしまって、まともに動作しないです。オペアンプには、入力の漏れ電流があるからです。
あと、電流が少ない回路は外乱ノイズに弱いです。
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: Re^5: ドライブブースターの動作解説
: 564
: 2021/09/16(Thu) 08:16:39
: ぴースケ
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: 564
: 2021/09/16(Thu) 08:16:39
: ぴースケ
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> 0.22uがないのであれば、交流の基準の4.5Vに落とせば動きはする、ということなのですね。
一応それでも動くんですが、意図しないオフセット電圧の直流も増幅してしまうので大きな増幅率だと出力に直流が出てきます。
必要がない帯域は増幅しない様にするのが基本です。
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: Re^4: ドライブブースターの動作解説
: 563
: 2021/09/16(Thu) 00:52:27
: tots
: http://www8.plala.or.jp/KandR/cir_drivebooster.html
: 563
: 2021/09/16(Thu) 00:52:27
: tots
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お返事、ご教授ありがとうございます。
> すかんださんが書いている様に、それは入力インピーダンスとは関係ないです。
ありがとうございます。
すがんださんへの返信に書いたように理解しました(自信ありませんが・・)
> もし、0.22uがなかったら、GNDじゃーダメです。
もし 0.22u がないと、オペアンプはVin-をVin+とバーチャルショートしようとしてバイアス分の4.5V-0V(GND)を埋め合わせ?するためにVoutをさらに4.5V上げようとする。しかし電源の9Vを超えたVoutは不可能だから正しく動かない、と理解しました。
0.22uがないのであれば、交流の基準の4.5Vに落とせば動きはする、ということなのですね。
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: Re^4: ドライブブースターの動作解説
: 562
: 2021/09/16(Thu) 00:42:47
: tots
: http://www8.plala.or.jp/KandR/cir_drivebooster.html
: 562
: 2021/09/16(Thu) 00:42:47
: tots
: http://www8.plala.or.jp/KandR/cir_drivebooster.html
お返事、ご教授ありがとうございます。
> 「V+が変動しないように負帰還がかかってVin-=Vin+となる方向にVoutが変動する」
> この結果としてVin≒Vin+となる。
非常に納得しました。以下のように理解しました。
R3やVR1に流れる電流は、正味のVinからの電流ではなく、負帰還によってイマジナリーショートに見えるように動作するVoutの電流であり、正味のVinからの電流は流れ込む先がない。よって入力インピーダンスは無限大である。(バイアスを与えるR2は一旦無視する)
一方で、仮に反転増幅回路においては、正味のVinからの電流は入力の抵抗を通り、Vin-と負帰還の合流地点へ接続し、その合流地点は負帰還によってVin-=Vin+となるようにVoutが変動するため、Vinからの直接の電流がVout側へ流れ込んでしまう。よって正味のVinとVin-の合流地点までの間が入力インピーダンスになる。
以上間違っていたらご指摘いただければ幸甚です。イマジナリーショートが起こる理由の理解がてんでだめで、反転と非反転の動作がごっちゃでした。もうオペアンプの教科書を買って勉強したほうがいいかもしれません・・。エフェクターと程遠い、基本的な話になってしまって申し訳ありません。
・・では、反転増幅回路でも入力側の抵抗値を大きくとれば(1MΩなど)、入力インピーダンスは充分稼げるように思ってしまうのですが、それをやらないのはなぜでしょうか???
バッファなどあまり増幅率がいらないのであれば反転増幅で良いように思うのですが・・・気になってきてしまいました。
こちらも、もしお手すきでしたらご教授いただければ幸いです。
> イマジナリショートが成立しなくなくなった分、入力差動子は+入力側から電流を引っ張り込もうとします。
たしかに、そのようになりそうなことがわかります。文章だけだと怖く感じます。
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: Re^5: ドライブブースターの動作解説
: 561
: 2021/09/14(Tue) 08:16:53
: ぴースケ
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: 561
: 2021/09/14(Tue) 08:16:53
: ぴースケ
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こんにちは。
> イマジナリショートが成立しなくなくなった分、入力差動子は+入力側から電流を引っ張り込もうとします。
> その結果として非整数次倍音(入力信号と全く関係ない固定値の周波数の)のリンギングが発生する。
歪ものは、色々なことが起きるのが面白いです。
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: Re^3: ドライブブースターの動作解説
: 560
: 2021/09/14(Tue) 08:14:30
: ぴースケ
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: 560
: 2021/09/14(Tue) 08:14:30
: ぴースケ
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>1KΩ+0.22u でGNDに落ちることにならないのかという疑問でした。
そうでしたか。勘違いしました。
すかんださんが書いている様に、それは入力インピーダンスとは関係ないです。
>コンデンサを通しているので(バイアスはカットされ) GNDでかまわないということでしょうか?
そうですね。コンデンサのDCカットで、直流的になゲインを持てないのでDCはそのままです。
もし、0.22uがなかったら、GNDじゃーダメです。
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: Re^4: ドライブブースターの動作解説
: 559
: 2021/09/13(Mon) 21:29:39
: すかんだ
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: 559
: 2021/09/13(Mon) 21:29:39
: すかんだ
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一方で、恐らく直感的に疑問に思っているであろうその要素は結構正しい直感です。
ドライブブースターのような負帰還形のオーバードライブではあまり想定されない動作なんですが、高利得のディストーション(オペアンプ出力から対グランドにクリップするタイプの回路)ではオペアンプの出力電圧自体がクリップします。
具体的に言うと9V電圧でバイアス電圧が4.5Vとすれば4.5Vpeak
仮にこのオペアンプのクローズドループゲインが1000倍で
入力が仮に100mVだったとしたら何が起こるか?
出力が4.5Vで、その1/1000倍、つまり4.5mVを-入力に印可してるわけです。
イマジナリショートが成立しなくなくなった分、入力差動子は+入力側から電流を引っ張り込もうとします。
その結果として非整数次倍音(入力信号と全く関係ない固定値の周波数の)のリンギングが発生する。
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: Re^3: ドライブブースターの動作解説
: 558
: 2021/09/13(Mon) 21:19:05
: すかんだ
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: 558
: 2021/09/13(Mon) 21:19:05
: すかんだ
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横からではありますがイマジナリーショートと入力インピーダンスの話は無関係ではないです。
インピーダンスというのは(入力電圧の変化率)/(入力電流の変化率)で定義される係数で、これは複素数(ベクトル量)であり入力端子の電圧に依存します。
しょうみの入力電圧(カップリングコンデンサ手前の電圧)をVin、+入力端子の電圧をVin+,ー入力端子の電圧をVin-とすると
「V+が変動しないように負帰還がかかってVin-=Vin+となる方向にVoutが変動する」
この結果としてVin≒Vin+となる。この間の抵抗が仮に1Ωだったとしても等電位の間で電流は流れないので(先述の式の分母が0に近い)ので入力インピーダンスは∞に近い。という事です。