タイトル | : Re^23: ドライブブースターの動作解説 |
投稿日 | : 2021/10/07(Thu) 09:44:58 |
投稿者 | : すかんだ |
参照先 | : |
まず2点ほど
>参考にしたページの式から0.57V/us付近となり
9V片電源で10kHzの場合、該当の式:2πfVpp/2;Vpp/2≒(Vcc-Vee)/2=4.5で
0.57V/usではなくて0.28V/usですね
> オペアンプ内部で歪んだ場合にどうなるのか考えた際
先述の式は「振幅Vppのf(Hz)の正弦波を『出力』するのに必要なSR」の式であり
一方で特にディストーションなんかの場合に問題となるのは
「振幅Vppの正弦波(あるいは混合波)の『入力』をA倍増幅した波形を立ち上がらせるSR」です。
後者の「入力振幅×A」が出力レールを超える場合は前者の式を適用するのは妥当ではない。
>例えば本サイトの「ディストーション」で使用されているTL072は13V/usあるので、変えてみたら良いかもしれない。
これに関しては逆に私の一つ前のレスでの試算が甘かったですね。
入力周波数を1kHzまでしか見ていない。
10kHzまで見れば当然10V/usec必要。
>分からないのは、オペアンプ自体で歪んだ場合は内部の入出力のトランジスタの動作<=>停止に移行していく電圧の非線形領域があるはずで、この領域を行き来する速度とスルーレートは関係があるのか
線形解析ではないので定量的に記述するのが難しいのですが
矩形波の角でリンギングというかジッターノイズというかを生じたり、発振する場合もあります。
発振については特に帰還ループの時定数と増幅率が支配的なんですが
オペアンプのラインナップとして高SR≒高GB積という傾向にあるという事です。
俗語的な言い回しとして「速いオペアンプ」というのはこういう傾向を持った石の事を指している事が多いですね。
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